
アーシングとはマイナス配線を強化するもの
最近はあまり聞かれなくなってきたアーシングだが、10年ぐらい前はブームになっていたし、CARトップで連載をもっていた当時は爆発的な反響だった。配線や端子の入手先として秋葉原の専門店を紹介したら、通販依頼が殺到し、1週間徹夜で発送しつづけたと大いに感謝されたこともあるほどだ。
改めてアーシングとはなにかを説明しておくと、マイナス配線の強化。クルマの場合、ボディやエンジンそのものをマイナスの回路として使用している。つまり張り巡らされたコードはほとんどがプラスだ。
マイナスはバッテリーに電気を戻すのだが、問題は金属がつながっていない部分にはコードを使用していて、10年ぐらい前までのクルマというのはけっこう疎かにされていた。たとえばエンジンとボディはゴムのマウントが間に入っているので、そのままでは絶縁状態であるためコードでつないでいて、これがヒョロヒョロだったりした。そうなると電気の流れが滞ってしまい、点火系が弱くなってしまうことに。メーカーとしては、回路図上はチャンと結んでいるので問題なしとしていたのだろうがヒョロヒョロなのは事実で、これを補ってやるのがアーシングとなる。
施工内容としては太いコードと端子を用意して、配線を作り、バッテリーのマイナス端子もしくはボディと、該当部分をつないでやる。固定するのは既存のボルトやナット部分である。