2輪4輪両カテゴリーで活躍しモータースポーツ界の発展に貢献
1950年代後半から現在に至るまで、60年以上にわたりモータースポーツ界の最前線で活躍してきた高橋国光氏が、日本のスポーツ振興に関して優れた功績を挙げた『スポーツ功労者』として、文部科学省から顕彰された。
7月27日に行われた顕彰式に参加したのは高橋氏のほか、ゴルフの長田 力氏、相撲の西野政章(魁輝)氏、中央競馬の中村 均氏と武 豊氏の計5名。彼らは萩生田光一文部科学大臣から顕彰状を受け取ると、壇上で喜びの声を述べた。
そのなかで高橋氏は「『私がそんな素晴らしい賞をいただけるんですか?』といった気持ちです」と述べ、「自分がモータースポーツに関心を持ったのは60年以上前。当時は東名高速道路も新幹線もない時代でしたが、これまで多くの皆様の助けをただいてきました。レースに関わる生活を60年以上にわたってできたのは皆様のおかげです。身に余る光栄です」と感謝の言葉で締め括った。
高橋氏は1940年、東京都生まれの80歳。1958年の全日本モーターサイクル・クラブマンレース350ccクラスの優勝を皮切りに、故・本田宗一郎氏に見出され世界へ。
のちのマン島TTレースでの大事故をきっかけに2輪レース界から身を引くが、4輪レースに転向後はさまざまなカテゴリーで活躍。
59歳まで現役を続けたほか、引退後もスーパーGTの運営団体であるGTアソシエイションで会長を10年務めるなど、モータースポーツ界の発展に大きく貢献してきた。