「ETCパーソナルカード」があれば作れる!
COVID-19新型コロナウイルスの抑え込みにはまだまだ時間がかかりそうです。すでにウィズコロナといって、コロナウイルスとの共存を前提とした社会デザインを考えるべきという見方も少なくありません。
そうした流れにあって、高速道路においては人と人の接触を回避するため有人料金所を廃止して、ETCに完全統一する方向で検討しているという話も伝わってきています。たしかに、NEXCO東日本の発表(https://www.e-nexco.co.jp/activity/safety/detail_05/etc_diffusion/usage/)によると直近2020年5月のETC利用率は91.5%となっています。これだけ普及しているのであれば、1割弱のユーザーのために有人料金所を維持しておくというのはコスト負担(当然、ETCユーザーの負担でもあります)の面からも考え直す時期といえます。
とはいえ、ETCを利用するにはETC車載器に差し込むためのETCカードが必要で、ETCカードというのはクレジットカードに付帯するものです。そのため「クレカを持っていない、クレカが作れない人は高速道路を使うな、というのか!」という声があるのも事実。
では、ETCを利用するには絶対にクレジットカードが必要かといえば、そうではありません。そうしたユーザーでもETCが利用できるように『ETCパーソナルカード』というものが用意されています。
これは、東/中/西のNEXCOに加え、首都高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路の6社が共同して発行するETCカードで、銀行口座にひも付けして、月に一回利用料金を引き落とすというETC単機能のカードです。
平均利用月額の4倍を目安にデポジット(保証金)を収める必要があり、その最低額は2万円となっているので、最初に作るときのハードルの高さはありますが、なんらかの事情でクレジットカードがつくれない人でもETCが利用できるような仕組みは存在しているのです。