ETC車載器や最低2万円のデポジットが必要
もちろん、ETCを利用するにはカードだけではダメで、ETC車載器も必要になります。車載器の購入・取り付け工賃、そして車両情報を暗号化して読み込ませるセットアップと呼ばれる作業が必要になりますので、ユーザーからすると安くはない負担があります。
これまで「通行料を払うための機械のコストをユーザーが負担するのはおかしい」という声もあり、それが有人料金所を残す理由となっていました。ウィズコロナを錦の御旗にして、完全ETC化を進めていると感じる部分もありますが、人の接触を減らすというトレンドが進む限り、ETC化に反対する人は少数派になっていきそうなムードといえるのではないでしょうか。
まとめると、クレジットカードがつくれなくてもETCは利用できるよう「ETCパーソナルカード」というものが存在しています。ただしカードの作成時に最低2万円のデポジットが必要で、なおかつETC車載器も装着しなくてはいけないので、これからETCを利用しようというのであれば、万単位の初期コストがかかる可能性があります。
もっとも、前述のようにETCの利用率は90%超えで、激安中古車でもETC車載器をつけていますし、レンタカーなどもETC車載器は当たり前のように装備しています。その意味ではカードさえ作ってしまえば、ETCを利用するハードルは意外に高くないともいえそうです。
■ETCパーソナルカード参考ページ(NEXCO西日本)
(https://www.w-nexco.co.jp/etc/personal_card/)