クルマ酔いさせないためにはスムースな運転を心がけること
3)水分補給
3つ目は、こまめな水分補給を忘れないこと。クルマのなかは、想像以上に乾燥しています。新陳代謝が活発な子どもは、夏以外でも汗で水分を発散してしまい、大人が思うよりずっと水分を欲している可能性が高いです。途中でオムツ替えをするのが面倒だからとか、トイレが近くなるからという理由で、ドライブ中に子どもに飲み物を与えないのはとっても危険。
冬でも脱水症状になったり、外気温がそれほど高くない時でも熱中症になりやすくなってしまいます。子どもがグズるのは、そんな命の危機を感じているからかもしれません。面倒臭がらずに、こまめに水分補給をしてあげてくださいね。
4)「急」がつく操作を避ける
4つ目は、「急」がつく操作を避けてスムースな運転を心がけることです。子どもがクルマ酔いをしてしまう場合には、ギクシャクした運転が原因という可能性もあります。発進する時にはアクセルをいきなりガバッと踏むのではなく、生卵を足の裏で触るイメージで。強く踏んだら卵が割れてしまいますから、そっと優しく踏むようにしましょう。ハンドル操作は、ギュッと強く握ると力が入りすぎてしまいますので、親指はハンドルの裏側に回り込ませず、包丁を握る時のようにハンドルに添わせるイメージで。お刺身をきれいに切るような感じでスーッと丁寧に回していくようにするといいですね。
そしていちばん難しいのがブレーキ操作です。危険回避のためのブレーキは全力でドンッと踏み込んで欲しいですが、赤信号で止まる場合など通常のブレーキは、まずアクセルペダルから足を離してエンジンブレーキで減速したあと、停止線までの距離を測りながらちょうどよく停止できるように、ジワリと一定の力でブレーキペダルを踏んでいくのが上手なブレーキです。最初に踏みすぎてしまって途中で力を弱めたり、逆に最初が弱すぎて最後にガクンッと強く踏んで止まったりするのは、下手なブレーキ。これは練習すればだんだんちょうどいいブレーキの力がわかってきますので、コツを掴んでくださいね。
5)エンターテイメントの準備
5つ目は、子どもが心地いいと感じる音や夢中になれるエンターテインメントを準備すること。車内環境を整えて、スムーズな運転を心がけたら、最後はやっぱり音楽や映像、車内でも危険のないオモチャに頼りましょう。子どもが好きなキャラクターのものでもいいし、「赤ちゃんがよく寝る」などと検索するといろんな音楽や映像がヒットしますので、いろいろと試して子どもに合うものをいくつか見つけておくと、とても頼りになります。また、小さなぬいぐるみや握るオモチャなど、子どもが気に入っているグッズが一緒だと安心すること多いようです。タオルやブランケットという子どももいます。
グッズの場合は、何かの拍子に子どもが落としてしまい、それが原因で泣き出してしまうことがあるので、可能であれば伸縮するゴムなどをつけて、運転席のヘッドレストや後席天井のグリップなどに吊るしておくと、わざわざ停車して運転を中断して落としたグッズを拾ってあげなくても、そのゴムを手繰り寄せれば子どもの手に戻してあげやすくなるのでオススメです。
というわけで、子どもがグズる原因はさまざまですが、少しの気遣いでご機嫌が続くことがありますので、ぜひ試してみて欲しいと思います。本当は、車内でぐっすり眠ってくれるのがママにとってはいちばん安心。そのためには、乗車前にはお腹を満たし、オムツを替えて快適にしてあげることも忘れずに。クルマを上手に使って、ママも子どももハッピーなカーライフを送ってくださいね。