性能の低下や劣化を防ぐ目的でのタイヤワックスは不要!
3)タイヤワックス
タイヤのサイドウォール部分に塗ると、タイヤに光沢が出て見栄えが良くなる効果の高いタイヤワックス。紫外線からタイヤを守る効果がある? いや逆に余計な成分がタイヤを傷める? など、昔からクルマ好きの間では必要論、不要論がぶつかり合うことが多い話題だ。
タイヤメーカーとしての見解を栗山さんに尋ねると、「タイヤのサイドウォールには、最初からゴムを守る成分がかかっているので、性能の低下や劣化を防ぐ目的でタイヤワックスを塗る必要はありません」と回答。泥などの汚れが気になった時など、視覚的な問題を解消するために使う分には問題がないともいうので、外観を綺麗に保ちたい人は普通に使っても大丈夫とのことだ。
4)フラットスポットはどう防ぐ?
クルマを長期間停車したままにすると、タイヤの接地面が平らになってしまい、そのカタチがタイヤに残ってタイヤを痛める原因となるフラットスポット。これを防ぐには長期間駐車しないようにするしかないと思えるが、どの程度の期間であればフラットスポットを作らずに済むのだろうか?
横浜ゴムの栗山さんによると、高速走行などでタイヤの温度が高くなった状態から駐車をすると、1時間程度の時間でもフラットスポットはできてしまうものだという。温められて柔らかくなった状態から静止して冷えると、フラットスポットが出来てしまうのは避けられないというのだ。タイヤというのは、フラットスポットが出来ては消えるを繰り返しているものだという。
しかし、サービスエリアでの休憩など短時間で出来たフラットスポットは、再び走り出してしばらくすれば完全に解消し、タイヤを痛めることはないというので心配ご無用。気温や天候、車重やサイズによって異なるが、一週間や10日程度の駐車でタイヤを痛めてしまうことはなさそうである。ただし、駐車期間が数カ月以上に及ぶのは好ましくないし、クルマそのものにとってもさまざまな悪影響が出る恐れがある。長期間に渡って走行しない場合は、タイヤ&ホイールを外してウマやジャッキなどでクルマを保持して保管することが望ましいと言える。