異常気象でエリア拡大! 海から離れた場所のクルマもヤラレる「塩害」と対処法 (2/2ページ)

被害は塗装、金属、ゴムやネジ類など広範囲に及ぶ

 実際に被害が出る部分は、基本的にはガラスを除く、クルマの上まわりすべてと考えていい。塗装はもちろん、金属がむき出しの部分、ゴムやネジ類など、風が当たる場所なら、塩はどこにでも付くと思っていい。

 ただ、下まわりは風が当たる量の関係で被害は少なめだ。熱にさらされているマフラーは被害を受けやすいとはいえ、フロアがズッポリと抜けるということにはならないだろう。この点は、雪国で路面に撒かれる融雪剤の被害とは異なるところ。

 融雪剤の主成分である塩化カルシウムはいわゆる塩なので、こちらもクルマへのダメージは大きいが、路面から跳ね上げられて付着するので、塩害とは反対に、下まわりの被害がひどく上まわりのダメージは小さい傾向にある。こちらも雪道を走ったあとは、水で流すようにするのが対策の基本だ。放置しておくと、サスペンションやフロアが真っ赤というのも珍しくなく、修復するには手間も費用もかかる。事前対策としては、専用の液剤を下まわりに塗るしかないだろう。

 いずれにしても、塩分はクルマにとって大敵であることを頭に入れつつ、除去するのは水をかけるだけなので、マメに行なうようにするのがポイントだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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