ルークスという名が浸透したから独立させた
確かに2車種の合計だから、届け出台数は当然に増える。ほかの例では、ダイハツのムーヴとムーヴキャンバス、ミライースとミラココアも、異なる車種の届け出台数を合計して公表している。
しかし今は「デイズ」と「ルークス」に分けたから、別々に算出される。直近の2020年6月は、ルークスが9431台、デイズは6598台(一部デイズルークスの在庫車を含む)であった。仮に両方を合計すると1万6029台だからN-BOXを上まわるが、このような合計する算出方法はフェアではない。ユーザーにとってもわかりにくい。
現行型でルークスをデイズから独立させた理由は、車名が浸透したからだ。販売店でも以前から「ルークス」と呼び、わざわざ「デイズルークス」と長い車名にする必要はなくなっていた。
また軽自動車の販売面ではスーパーハイトワゴンが主力になり、前述のとおりルークスの届け出台数はデイズよりも圧倒的に多い。もはや派生車種ではないからルークスと呼ぶ。
わかりにくいのはスズキ・アルトラパンだ。カタログやウェブサイトでは「ラパン」と表記しているが、外観写真の車名プレートを見ると「ALTO Lapin」になっている。届け出台数も両車を合計した数字だ。
小型/普通車のスバルXVも同様になる。「インプレッサXV」とはどこにも書かれていないが、型式の基本部分は共通で、日本自動車販売協会連合会の公表する登録台数も「インプレッサスポーツ+インプレッサG4+XV」の合計だ。こういった例は少ないが、小型/普通車の登録台数や軽自動車の届け出台数を見るときには注意したい。