ユーザー層の見直しを図ったもののイメージを変えられなかった
1966年のデビュー以来、最大のライバル車であったトヨタ・カローラとしのぎを削り、日本の大衆車のレベルを引き上げることとなった立役者である日産サニー。しかし、その名前は2004年に途絶えてしまっている。
その後を受け継いだのは2004年10月に登場したティーダラティオであり、そのティーダラティオも2012年にラティオとしてフルモデルチェンジを果たして2代目となるが、2016年をもって販売が終了。現在、日産のラインアップにコンパクトセダンは存在しない状態が続いている。
そもそもサニーが消滅した理由のひとつとして、ユーザー層の高年齢化が挙げられていた。そのため、一度そのイメージをリセットする意味でサニーの名前を外し、新規車種のティーダのセダン版としてティーダラティオを投入したのだ。
しかし、結果的にティーダラティオもユーザー層はそこまで変わらず、フルモデルチェンジ後のラティオはマーチベースでタイ生産ということもあってか代替も進まないという負のスパイラルに陥ってしまった。