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引いてるクルマに「衝突」で事故の上乗せも! 憶えておくべきクルマ故障時の「牽引」の方法とは (2/2ページ)

引いてるクルマに「衝突」で事故の上乗せも! 憶えておくべきクルマ故障時の「牽引」の方法とは

最近のクルマはねじ込み式のフックが主流になっている

 運転中、路上で故障した場合の対処はいろいろとあるものの、安全性を考えるとレスキューを呼んで対応してもらうのがベストだ。周囲の交通の流れを見つつ、その場で直すなりレッカーするなど適切に対応してくれる。しかし、ゴールデンウィークなどの繁忙期などにはレスキューがすぐに来てくれないこともあるし、近所のディーラーに行ける場合など、自ら動かす必要が出てくることもある。教習所で習ったとは思うのだが、牽引の仕方についてはあやふやな方も多いはず。いざという時のために、今一度、正しい牽引の仕方を紹介しよう。

 牽引する際に必要なのは当然、引っ張ってくれるクルマ。そして牽引ロープで、カー用品店などで売られている専用のものを使うのが一般的だ。専用品は牽引時の衝撃を吸収できるように、伸縮するようにできている。もちろん一般的なロープでも耐荷重的に問題なければ使えるが、伸縮しないため衝撃が大きく、よほど手慣れたドライバーでないとクルマを損傷する可能性もあるため、避けたほうがいいだろう。

 現場では、牽引するクルマと牽引されるクルマを前後に並べて、牽引ロープで結べばいいのだが、ここでも注意が必要。まず全体の長さは25m以内で、2台の車両の間は5m以内。さらにロープの真ん中に30cm四方以上の白い布(牽引ロープに付属していることもある)を付ける必要がある。これらは牽引中に他車が割り込んでくるのを避けるためのものだ。

 肝心なのはクルマ側の牽引フックで、その昔ならバンパーの裏にあったが、最近はバンパーの大型化などの理由で、ねじ込み式のフックが主流になっている。ラゲッジフロア下など、パンク修理キットが入っているところに一緒に入っていることが多く、使い方としてはバンパーに付いているフタを取って、そこにねじ込んで使う。ここにフックをかければいいが直接ではなく、丸く通してフックはロープ自体に掛けるようにすると衝撃が和らぐ。

 そして牽引自体の注意としてはまず後ろにも人が乗る必要があるのは当然として、こちらも車両に対応する免許を持っていることが条件となる。つまりブレーキが踏めればいいからといって、無免許の人に頼むと違反になるというわけだ。

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