運転する環境を変えることで疲れを抑えられることも
コロナ禍で私たちの暮らしは大きく変わりましたが、公共交通機関を避けて外出をするためなどで、これまでほとんど乗らなかったクルマの運転を頻繁にするようになった、という人も多いかと思います。運転すると、自覚のあるなしに関わらず、たくさんの神経や筋肉を使うので、久々に運転するとドッと疲れを感じるかもしれません。
それは、一般的にはある程度運転に慣れてくると、疲れも徐々に軽減されていくものなのですが、何度運転してもすごく疲れるという人は、根本的な運転環境や、運転中にとる行動が間違っている可能性もあります。そこで今回は、どうやっても運転すると疲れを感じる人が、ちょっと気をつけると改善するかもしれない、7つの手立てをご紹介したいと思います。
1)視界を遠くまで確保する
まず1つ目は、視界をなるべく広く遠くまで確保するということ。シート位置が低すぎる、背もたれを寝かせ過ぎている、フロントガラスにいろんなものをぶら下げたり、ダッシュボードに物を置いたりしていると、それだけ運転席からの視界は狭くなってしまいます。
運転中、見えない部分が大きければ大きいほど、見よう見ようとして余計な神経を使い、アゴを突き出して首を伸ばしたり変な姿勢になったり、筋が伸びたりしてしまいます。そして安全確認が不十分でヒヤッとすることがあると、それも神経をすり減らす原因に。なので、適切な運転ポジションをとり、姿勢を正して座るようにして、視界をなるべく広く確保するようにしましょう。
2)耳障りな音を排除する
2つ目は、耳障りな音をできるだけ排除すること。自分が心地いいと感じている音はいいのですが、エンジンノイズや風切り音、ロードノイズや大きすぎるオーディオの音など、ちょっとイヤだなと感じる音をずっと聴き続けていると、それが意外に大きな疲労につながってしまいます。
また、そうしたノイズの中でずっと会話を続けると、無意識のうちに声を張り上げてしまっていて、それが疲れの原因になっていることも。車内は常に、なるべく心地いい音で満たすようにしてみるといいと思います。
3)ハンドルは適度に手応えのある操作感のものを選ぶ
3つ目は、ハンドルの操作感が重すぎる・軽すぎるクルマを避けること。これはもう、購入してしまってからではなかなか変えるのは難しいかもしれませんが、もし走行モード選択などで変えることが可能ならば、適度に手応えのある操作感が理想的です。重過ぎるハンドルは直線を走る時にはラクかもしれませんが、カーブや交差点、車庫入れをする際にはヨイショと力を入れることになるので、筋肉痛になる人もいるほどです。
逆に軽すぎるハンドルは、交差点や車庫入れはスイスイと操作できるものの、速度が上がってくると路面の凹凸に反応してフラフラとしがちなので、それを抑えようと必要以上に力を入れて握ってしまいます。そのため、肩こりがひどくなる人も多いようです。できれば購入時から、試乗してハンドルの操作感をチェックするといいですね。