水没後はパワーONしたり充電をしたりしないほうがいい
そこで今回、e:HEV(イー・エイチイーブイ)という名称でハイブリッド車を多数ラインアップするホンダと、e-Power(イーパワー)などのハイブリッドに加えて電気自動車を展開する日産に、本当のトコロを確認した。
まずはホンダから。
「ハイブリッドカーや電気自動車のバッテリー等の高電圧部品には、設計上さまざまな対策を施しており冠水しても感電の危険はありませんので、水没したクルマから自ら脱出する際や、乗車中の搭乗者の救出などは慌てずに、落ち着いた対応をお願いいたします」、とのことだ。
水没したHVやEVに対してやってはいけないことがあるかどうかという質問に対しては、
「水没後は、パワースイッチをONしたり、充電をしたりしないでください」。
もし電動車が破損していた場合はどうか?
「車両損傷などで高電圧部品内部の構成部品や高電圧配線の導体が露出していた場合は、絶対に触らないでください。レスキューに際しては、必ず絶縁保護具を着用し、パワースイッチをOFFにして、高電圧ケーブルや高電圧部品の露出部分に触れないように注意しながら作業を行ってください。車両の処置については、各自動車メーカーの正規ディーラーにお問い合わせをお願いいたします」、という回答だった。
続いて日産。
「日産リーフは、冠水路走行等の実験をおこない、万が一浸水するような場合でも、感電や漏電が起こらないように徹底的に試験し設計しています。水没時においても車両に大きな損傷がない場合、感電の恐れはなく救助に支障はありません」、という回答。
つまり、単純な水没に関しては、電動車両にはシッカリとした安全対策が施されており、脱出や救助で触れても問題がないということだ。災害時などは冷静な判断がし辛くなることもあるだろうが、正しい情報をもとに行動してほしい。
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