スペックや使い勝手では図れない魅力がある!
2)フィアット500
日本の軽乗用車よりも若干大きい程度の非常にコンパクトなボディを持つフィアット500。スペース効率で言えば間違いなく日本のハイト軽ワゴンの方が広いだろうし、ベーシックな1.2POPに搭載されるエンジンは最大出力69馬力とターボエンジンを搭載した軽自動車とほとんど変わりのないスペックとなっている。
しかし、大きく異なるのはやはりそのデザイン性だろう。初代チンクエチェントをモチーフとしたエクステリアは2007年の登場から13年が経過した現在でも唯一無二の存在感を放っているし、内装もイタリア車らしいポップな雰囲気に溢れている。走りや信頼性の面では物足りなさがあるかもしれないが、アバタもえくぼとはこのことなのだろう。
3)シトロエンC3
ベーシックなコンパクトカーと言うと幅広い年代、性別のユーザーが乗ることを考えてどうしても無難な仕上がりになってしまいがち。それはデザインにおいても同様で、あまりに個性的なルックスにすると幅広い層からの支持を受けられなくなってしまうと考えてしまうことだろう。
しかし、シトロエンのハッチバックモデルであるC3は、そんなことお構いなしの超個性的なルックスを持ち合わせている。その自由なデザインからは想像できないかもしれないが、全長は4メートル未満であり、取り回しは良好。ボディサイドには軽い接触からボディを守るプロテクション機能も併せ持つエアバンプが備わり、実用性を向上させながらもより個性を強調しているのだ。