ブサカワ系からイカツイものまで愛称のつくモデルは幅広い
最近ではめっきり見かけなくなったのが、クルマの愛称。ハコスカやダルマなど、車名よりも浸透しているもので、実際仲間内のやり取りでもよく使われたものだ。クルマがそれだけ趣味の対象だったということなのだが、ハコスカなどの直球でわかりやすいもの以外に、ちょっと変わった変化球的なものも多かった。ちなみにハコスカは箱形のスカイラインの略で、直線基調のボディから来ているのでそう呼ばれる。今回はそれとは違うユニーク系を集めてみた。
1)ブタケツ
2代目日産ローレルのお尻の厚みがありつつ、つるんとしていたのでそう呼ばれたが、かっこいいというよりも、なんだかなぁ感はあって今ならブサカワ系といったところか。
2)ブタ目
ケツだけでなく、目もあった。3代目のトヨタ・コロナマークIIは丸目2灯で、その内側にスモールランプがあり、グリルも四角でまんまブタの顔みたいに見えた。この当時はマークIIといえば、家族のクルマがほとんどだったので、ブタ目と呼んでいた若者としては愛嬌を感じつつも、ちょっと馬鹿にした感じもあるにはあったし、広く使われるようになったのは旧車ブームになってからのように思う。
3)サメブル
ブルUとも呼ばれた4代目日産ブルーバード。顔つきは厳ついし、フェンダーのプレスがサメのえらみたいに見えたので、サメブルと呼ばれた。ワルなインパクトは大で、それゆえ暴走族にも愛されてイメージはあまりよくなかった。日産が密かに回収したというあり得ないウワサも出たほど。
4)おばけローレル
ブタケツと同じ日産ローレルで呼ばれたのがこちら。愛称というよりも、口裂け女的な都市伝説として使われたといったほうが正確かもしれない。「横のクルマを見たらお化けが箱乗りするローレルがいた」というもの。中古で安く出ていたのを暴走族が使っていたという背景もあった。