「銭ブル」「タコツー」「おばけローレル」! 「遊び心」が全国区になった驚きのクルマの愛称8選 (2/2ページ)

見た目を例えたものや兄弟車をまとめて呼ぶのに用いたものも!

5)水中メガネ

 ホンダZはライフをベースにした軽自動車初のスペシャリティカー。リヤウインドウが四角くて、黒く縁取られていたので、水中メガネ(漁師さんやダイバーが使う弁当箱みたいなやつ)と呼ばれた。愛着というよりも、見た目がホントにそう見えたからという事実そのまま系だ。

  

6)タコツー

 今では各メーカーとも兄弟車戦略が縮小しているが、トヨタの全盛期には3兄弟というのも珍しくはなかった。その一番コンパクトだったのが、ターセル/コルサ/カローラIIで、兄弟まとめての愛称という変化球パターン。ただの兄弟車ではなく、コンセプトが微妙に違っていただけに、当時のクルマ好きの話題に上がりやすかったのもあるだろうし、響きもいい。3車とも消滅というのは寂しいが。

7)眠た目/半目

 3代目日産フェアレディとなるZ31型といえば、半目が印象的。スーパーカーブームで広まったリトラクタブルなのに、閉めてもライトが見えているというパラレルライズアップヘッドランプという長ったらしいタイプを採用していた。印象的だけど、正直ライトに関しての格好は微妙という声が当時多かった。

8)銭ブル

 変わったパターンなのがこちら。1963年に登場した2代目日産ブルーバードはピニンファリーナデザインのスタイリッシュなデザインだった。当時はオーバーライダーが「鰹節」と呼ばれていたが、クルマそのものには愛称はとくになかった。それが映画『ルパン三世カリオストロの城』で銭形警部が乗っていたことから、銭ブルの愛称が広まった。

 それよりも前のTVシリーズでもたまに乗っていたのだが、印象は薄かったので、映画以前には銭ブルとは呼ばれていなかったというユニークなパターンだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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