日産アリア登場! 量産EV第3弾は最大610km走行可能なハイテクSUV (3/3ページ)

プロパイロット2.0やAmazon Alexaを採用する

●日産アリアの安全装備

 当然、安全装備も抜かりはない。スカイラインに搭載されて話題となった、高速道路など条件の整った環境において同一車線内でのハンズオフドライブが可能になる最先端の運転支援技術「プロパイロット2.0」を採用。車両に7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーを搭載し、白線・標識・周辺車両を検知。ナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで、ドライバーが制限速度など道路状況を把握し、つねに前方を注視ながら万が一の際にすぐハンドル操作ができる状態にあることが前提の状況の同一車線内でハンドルから手を離すことが可能になる。

 なお、このアリアには準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信し、自車位置をさらに高精度に把握することが可能となっている。

 またメーターディスプレイなどには、ドライバーが直感的に現在のプロパイロットなど作動状況を把握できるようにするため、リアルタイムで情報が表示される。アドバンスド アンビエント ライティングは、プロパイロット作動状況に合わせて、通常時は白色、ハンズオン時は緑色、ハンズオフ時には青色に変化する。

 ステアリングコラム上方にはドライバーモニターカメラを設置。きちんと前方を向いて走行しているかを確認しており、前を向いていないと判断した場合、警告音で注意を促す。さらに、ハンズオフ状態で前を向いていないと判断し、その状態が長く続いた場合はハザードランプを点灯させ、速やかに車両を停止させる機能も持っている。

 加えてリーフにも搭載しているプロパイロット パーキングと、車外からの操作で駐車可能なプロパイロット リモート パーキングも搭載(日本市場のみ)。狭い場所へ駐車しなければならない状況でも、乗員が降りた状態で駐車できるので、乗り降りに苦労することがないのはうれしいだろう。

 もちろん、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェントFCWといった全方位の運転支援システムも搭載している。

●日産アリアのコネクテッド技術

 そしてアリアは、先進のコネクテッド技術も与えられている。自宅ではスマートフォンの専用アプリで充電残量も計算し、充電スポットへの立ち寄りも加味したルートプランの組み立てを行い、アリアに転送することができる。空調も事前に設定可能できるため、夏の暑い日も冬の寒い日も、乗り込んだ直後から快適な空間に整えておけるのも魅力だ。

 さまざまな情報を表示させる、ふたつ並んだ12.3インチのディスプレイは形状にもこだわっている。インパネ中央部は助手席の乗員も確認・操作することを前提に外側へ広がるように、運転席側はドライバーのみが集中して情報確認できるよう、内側へそれぞれが緩く湾曲。上部から見るとS字を描く独特なデザインを採用した。中央のナビゲーション画面を、運転席側へスワイプして移動させるといったアクションも用意されている。

 また、ハローニッサンと呼びかけることでシステムが起動し、空調やナビゲーションなどを音声で操作することが可能。インターネット接続により、より自然な言語での音声認識を実現している。

 さらに、Amazonが提供する音声サービス「Amazon Alexa」を搭載。Amazon Musicなどの音楽再生、天気予報の確認、家族や友人との通話、スマートホームデバイスなどのコントロールも音声で可能となる。加えて帰宅中にAlexaへ話しかけ、自宅の照明やエアコンのスイッチを入れるなどの操作も可能だ。

 このほか、日産初となるリモート・ソフトウェア・アップデートも採用。無線によるソフトウェアアップデート機能により、つねに最新の状態を保つことができるのも嬉しい機能のひとつだろう。ソフトウェアを保存する専用のデュアル・バンク・メモリを搭載。停車中や走行中はソフトウェアをサブメモリにダウンロードし、その後ベストなタイミングでメインメモリと切り替えることでアップデート時間を短縮させるというものだ。

 最先端の技術をふんだんに搭載した日産アリアは、タイムレス ジャパニーズ フューチャリズムからヒントを得た、滑らか・シック・シームレスなデザイン。そしてパワフルかつスムースでワクワクするドライブ体験を与えてくれる、まさに次世代の電気自動車の姿といえるクルマだろう。


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