コロナ感染予防として自家用車の所有を復活させる人もいるようだ
ある事情通は、「WITHコロナの時代になり、たとえば地方から東京へ出張に出かけた際には、公共交通機関を使わずにレンタカーですべて移動するという動きが目立っています。また、得意先営業をしているひとからは得意先から『くるな』とはいわれないようですが、『まさか、公共交通機関を使ってやってこないよね』と念を押されることもあるようです。つまり、公私にわたりクルマでの移動機会が多くなり、その影響も新車需要を後押ししているようです。いままでカーシェアリングを使っていたひとのなかでも、感染予防の観点から自家用車の所有を復活させるといった動きも少なくないようです」とのこと。
現場のセールスマンに聞いても、「新車が売れないという印象はない」という声も意外に多く聞く。販売スタイルの違いで、新車販売に苦労しているセールスマンもいるようだが、日ごろから管理顧客との信頼関係をきちんと形成している、あるセールスマンは、バックオーダーも含め、かなりの数の受注台数を抱えていると聞かされて驚いた。
レンタカーやカーシェアリング、法人ニーズなどのフリート販売などが不調とも聞くので、そのあたりが販売統計の足を引っ張っており、小売りベースで見れば新車販売は思っているより好調となっていると話す事情通もいる。
しかし、6月の様子を緊急事態宣言解除直後の開放感で新車を買ったとか、“コロナ疲れ”から“ヤケ買い”したといった一時的な要因が販売台数に影響を与えていると考えるひともいるので、7月以降の販売台数の推移を注意深く見ていく必要はあるだろう。