梅雨はクルマの内外装にダメージ! 新車でも重要な対策とは (2/2ページ)

シートの下やエアコンなど普段目にしない部分の清掃もポイントに

 そしてゴミやお菓子のクズなども雑菌やカビ菌、ダニが好むので、掃除機掛けも重要となってくる。シートやフロアといった目で見える部分だけをやりがちだが、実際はシートの下やコンソールとのすきま。足もとの奥など、ふだん意識がいかないところもしっかりとかけてやろう。とくにシートの下は腰を落として視線も下げて作業するのがコツで、驚愕の状態になっていることが多いので、必ず見て、掃除機をかけておきたい。

 そして最重要ポイントがエアコンだ。エアコンは気持ちのいい風を送り出してくれるので、中身もクリーンなイメージがあるが、じつは逆。エアコンフィルターが最近のクルマには付いているとはいえ、汚れは入り込んでくるし、内部には車内を除湿した水分が溜まるので、雑菌も溜まりやすい。家庭のエアコンで洗浄サービスが流行っていて、実際に利用すると黒い汁が大量に出てきたりするが、クルマのエアコンも状況としては同じ。しかも内部に溜まるだけならいいが、それがまた風に乗って車内に広がる。ちなみに新型コロナもエアコン内部に入り込み拡散する可能性が指摘されている。

 対策としては、フィルターを抗菌作用のあるものにしたり、内部を洗浄するケミカルを使用するのもいいだろう。ディーラーでも、専用の液剤を使った内部クリーニングサービスを行なっていて、洗浄だけでなく、抗菌処理もしてくれるので、気になる方は利用してみるといいだろう。

 また、クルマを使い終わるちょっと前に送風にすると内部を乾かすことができて、湿気を除去することができる。これは家庭用のエアコンでも使えるワザなので、ぜひ覚えておいてほしい。あとは各吹き出し口は定期的に拭いておきたい(こちらも真っ黒なことが多い)。

 新型コロナ禍でも実感したが、とにかく菌はどこでも、簡単に増えてしまうだけに、できるだけの対策を行ないたい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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