タイからの輸入に新型コロナウイルスの影響もある?
ディーラーが売れ筋のボディカラーなどで、“先行見込み発注”した車両のなかにお気に入りがあって契約したとしても、年内納車が間に合うかどうかはわからないとのこと。
じつはキックスは日本国内ではなく、タイの工場で生産され、完成車を日本に輸入して販売される。つまり、輸入車なのである。輸入車として考えれば、見込み発注車両以外になると、納車まで長期間待つのは当たり前だが、はたしてキックスレベルのモデルで、半年以上も納車を待てるものなのだろうか。
セールスマン氏は「いまどきはどのメーカーでも納期遅延が当たり前です」とケロっとしていたが、ライバルとしているC-HRの納期目処は1~2カ月となっているので、明らかに販売上は不利のようにも見える。ちなみに納期目処が一時4カ月まで伸びたライズでも、いまは2.5カ月となっている。このような納期の混乱は、「初期受注が殺到したため」としているが、新型コロナウイルスが世界的に感染拡大しているなかで、海外から完成車を輸入することでのトラブルでも発生しているのではないかと疑いたくなってしまう。
納車が来年の2月以降ということは、車格はやや異なるかもしれないが、トヨタ・ヤリス クロスは8月末にはデビュー予定との情報もあるし、早計に契約せずに様子を見た方がいいかもしれない。