安全基準やクルマに適合した子供用シートを選ぶ必要がある
2)クルマに適合しているかチェックする
2つ目は、チャイルドシートを装着するクルマに適合しているものを選ぶこと。これはチャイルドシートを製造している会社のWebサイトなどを見ると、適合表が掲載されていますので、車種と照らし合わせてしっかり確認しましょう。そして、取り付け方法にも従来の主流だったシートベルト固定式と、車両側に設置されたアンカーにチャイルドシート側のコネクターを挿し込むことで簡単確実に固定できる、国際基準のISOFIX(アイソフィックス)があって、日本では2012年7月以降に発売された新型車から車両側のISOFIX対応が義務化され、現在はこちらが主流になりつつあります。
シートベルト固定式よりもISOFIXの方が簡単確実に装着でき、必要ない場合の取り外しも手間がかからないので、クルマに適合しているチャイルドシートのなかにISOFIXがあれば、そちらを選ぶことをオススメします。
3)Eマークが添付されているかを確認
3つ目は、チャイルドシート本体に「Eマーク」が添付されていることを必ず確認することです。これは、国の安全基準をクリアした証明として与えられるもの。どこに「Eマーク」があるのかわからない場合は、店員さんに質問して確認しましょう。
以上の3つが、最低でもチェックしてほしいポイントです。そしてもし余裕があれば、Webサイトなどで公開されている「チャイルドシートアセスメント」を見てみるといいでしょう。これは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が独自に前面衝突試験と使用性についての評価試験を行っているもので、実際の事故の衝撃と同じようなダメージを与えて、チャイルドシートの破損状態や子供のダミー人形の頭部や胸部にどのぐらいの損傷が起こるのかなどをテストして、採点しているのです。
また、着座のさせやすさ、クルマへの装着性といった、使い勝手に関する面でも採点されているので、とても参考になると思います。ママ友の口コミもいいかもしれませんが、チャイルドシートでいちばん大切なのは、いざという時にちゃんと子供の命を守ってくれるかどうかですよね。価格に惑わされないことや、「売れているから」とか「ブランドイメージがいいから」「好きなタレントが宣伝しているから」、といった理由ではなく、子供とクルマに合ったものであることと、安全性能をしっかり見極めて選んでほしいと思います。
そして、チャイルドシートの装着が法律で定められているのは6歳未満の子供までですが、本当に子供の安全を考えるならば、身長が145〜150cmに達するまでは、年齢に関係なくチャイルドシート(ジュニアシート)の使用をオススメします。