コロナ禍でダメージ必至のモータースポーツ業界! レースがない期間チームは何をしている? (2/2ページ)

レース以外の事業でコロナ禍を耐えるチームもある

 ところで、開幕が3カ月以上も遅れ、テスト走行やマシン開発もままならないなか、レース関係のコンストラクターはどう過ごしているのだろうか。業務の100%がレース運営という関連会社は大変厳しい状況だが、コンストラクターの多くはレース運営以外の業務も行っている場合が多く、そういったチームの関連企業は健在だ。

 たとえば、スーパーGT GT300クラスに参戦するSUBARU BRZのチーム運営やマシン開発を請け負うR&Dスポーツでは、レース以外では自動車用複合材の開発や生産も行っている。コロナ禍のなかでも、社員は感染症対策に万全を期しながら出社し、いつもどおりの業務を行っていたという。実際、筆者が取材で訪問した先日も、工場から作業音が鳴り響くなか、社員は忙しそうに過ごしていた。

 話を聞くと、もちろんレーススケジュールの大幅な変更や無観客開催などに困惑はしているのものの、雰囲気的に悲壮感が漂っている様子はなく、粛々とやるべき業務をこなしているように見えた。

 もちろん、これはほんの一例に過ぎず、業界全体では余談を許さない状況が続くが、われわれファンはさまざまな期待を込めてレースシーズンの開幕を待ちたい。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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