車両価格の高さが購入への第一関門か
プラグインハイブリッド車(PHEV)は、ハイブリッド車(HV)に比べ駆動用バッテリーの搭載量を増やし、外部から充電できる機能を追加している。それによって、モーターだけでのEV走行を40~100kmほどできるようになる。ただし、HVに比べ車両価格が高くなる。
たとえばトヨタ・プリウスの場合、HVのプリウスのエントリーモデルの価格は260万8000円だが、PHEVのプリウスPHVのエントリーモデルは331万3000円と、約71万円高くなる。
SUV(スポーツ多目的車)のRAV4の4輪駆動車同士で比較してみても、HVの廉価な車種とPHEVのエントリーモデルを比較すると、こちらはグレードが異なるので装備に差があるかもしれないが、約124万円ほどの差額となる。
三菱自のSUVであるアウトランダーは、ガソリンエンジン車とPHEVとの比較になるが、もっとも廉価なグレード比較で、約130万円の差だ(ガソリン車も4WDで比較)。アウトランダーPHEVは2012年からの発売で、すでに8年の歳月を経ており、PHEVを選ぶ人が多い。しかし、一般的には車両価格の差からまだPHEVに手が出ない消費者は多いのではないか。