セールスマンは車両研修などで乗っている可能性も!
さらに、同じ車種でグレード違いが用意されていれば、遠慮なく乗り比べよう。欲しいのはAグレード一択だったとしても、スペックが低いはずのBグレードの方が意外と気持ち良く感じたり、乗り比べた結果、希望のA車に想定外の美点、あるいはネガを発見することもある。
気持ちは一切揺るがずとも、狙っているクルマのフィーリングや個性が浮き彫りになれば、購入意欲がさらに高まって、新車購入という大イベントがより楽しくなる効果も。
2)試乗中セールスマンに質問をしまくる
ディーラー試乗で同乗するセールスマンは、単なるお目付役ではなく、走行インプレッションの情報源として活用したい。ディーラー試乗の場合、ハンドリングやフル加速/フル減速のフィーリングはなかなか試せず、試せたとしてもわずかな範囲にとどまるものだ。
そこで、セールスマンを質問攻めにしよう。
客:「街乗りではソフトに感じるサスペンションだけど、峠道ではどうなの?」
セールスマン:「基本的にはソフトな設定ながら、意外と峠でスポーティに走らせるとコーナーでのロールが抑えられまして……」
などといった感じで、気になる走りの細部について、根掘り葉掘り尋ねるのが効果的だ。
有能なセールスマンなら競合車の走りもチェックしているものだし、会社の研修で自社製品をクローズドコースで走らせた経験があったりする。試乗では試せない限界領域の性能やフィーリングが語れるようなら、これを利用しない手はない。セールスマンの商品知識レベルや人柄がわかりやすくなるという効果も。