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「雨」の恐ろしさは想像以上! 事故率4倍のリスクを避ける「降り始め」への注意と対策とは (1/2ページ)

「雨」の恐ろしさは想像以上! 事故率4倍のリスクを避ける「降り始め」への注意と対策とは

「滑りやすさ」と「視界不良」が事故の原因となる

 うっとうしい梅雨の季節。クルマで移動していても、なんとなく気持ちが晴れない人も多いのでは? だからこそ、つまらない事故などは起こしたくないもの。

 内閣府の資料によると、平成29年中の交通事故発生件数は47万2,165件。一カ月平均=約3万9300件に対し、6月の交通事故件数は、約3万8000件と意外にも平均値をわずかに下まわっている。

 しかし、首都高速道路株式会社の調べでは、雨天時は晴天時の約4倍も事故が起こりやすいというデータがあり、雨が降ると危険度が増大するのは間違いない。

 雨の日の事故には特徴があって、原因別では「スリップによる事故」と「視界不良による事故」の2パターンがとくに目立つ。このうち「スリップによる事故」に関しては、雨の降りはじめの危険度が高い。

 その理由はいくつかあって、まずは路面が一番滑りやすくなるからだ。舗装路のドライでの摩擦係数(μ)は0.8前後だが、雨の降りはじめの摩擦係数は、約半分の 0.4くらいに一気に低下し、急激にスリップしやすくなることがわかっている。

 これは雨によって、路面にホコリや油分、泥などが浮いてくるため。同時にタイヤの温度が下がることも影響するが、雨が振りはじめて30分~1時間もすると、雨によって泥やホコリが流され、同じウエット路面でも摩擦係数は0.6ぐらいまで回復するといわれている。

 ちなみに積雪路の摩擦係数が0.5〜0.2といわれているので、雨の降りはじめの摩擦係数=0.4というのは、非常に滑りやすい状況だということがよくわかるはず。

 このことからも、雨の降りはじめはとくに速度を控えめにして、注意深く走る必要があるわけだ。にもかかわらず、多くのドライバーは、雨が降る前の感覚、リズムのまま運転してしまいがちなので、雨の降りはじめは二重の意味で非常にリスキー。

 さらに、傘を持たない歩行者や自転車が、雨を避けようと足早になり、十分安全確認をしないで飛び出してくる可能性もあるし、ドライバー自身も雨が振り出すと、無意識に早く目的地に着きたい気持ちになるので、雨が振り出したら、深呼吸でもして、心を落ち着かせることもけっこう重要。

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