「雨」の恐ろしさは想像以上! 事故率4倍のリスクを避ける「降り始め」への注意と対策とは (2/2ページ)

タイヤは早めの交換を!

 もうひとつの原因、「視界不良」に関しては、ワイパーをきちんとメンテナンスして、ガラスの油膜や内窓の汚れを除去しておくことがポイント。

 ワイパーのゴムは消耗品なので、1年に一度、できればこの梅雨の時期に合わせて新品に交換するのが理想。油膜や窓の汚れも視界悪化の原因になるので、クルマ用のノンシリコンタイプのガラスクリーナーで、雨が降る前、そして雨が降ったあとに磨いておこう。

 走行中は、エアコンを外気導入でONにして、車内を除湿し、窓が曇らないようにするのも忘れずに。加えて雨の日は、昼間でもヘッドライトを点灯し、被視認性を上げるのも安全性を高めるコツになる。

 最後にタイヤ。雨の日の安全性は、とくにタイヤによるものが大きい。保安基準では、一応、残り溝の深さが1.6ミリまではOKということにはなっているが、JAFのテストでは、同じタイヤの新品と2分山(溝3.1mm)で100km/hからの制動テストを行ったところ、ドライでの制動距離はほぼ同等だったにもかかわらず、ウェットでは約1.5倍も制動距離が延びたという。

 タイヤはスリップサインが出てからではなく、2分山できれば3分山ぐらいまで減ったら新品タイヤに交換したい。また、空気圧によってもウェットでのグリップ力はかなり変わるので、雨の季節は指定空気圧+10kPaぐらいに調整し、高めの空気圧を維持するようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報