乗ってみれば非常に素晴らしい出来のモデルもある!
2)ホンダ・ジェイド
すでに7月での生産終了がアナウンスされているホンダ・ジェイド。もともとは中国市場をターゲットに2013年から販売されていたモデルだったが、2015年からは日本での販売もスタート。ホンダらしいスポーティなハンドリングを持つモデルとして一部では高い評価を集めたモデルとなっていた。
しかし、日本では当初3列シートの6人乗りのみのラインアップとなっており、4代目までのオデッセイユーザーからすれば狭く、アコードワゴン(アコードツアラー)ユーザーからすればワゴンとしては中途半端という絶妙に具合の悪いポジションとなってしまっていたのだ。
のちに2列シート5人乗り仕様も追加となったが、時すでに遅し。デビュー当初から3列シートの設定もあるステーションワゴンとして販売していれば違った未来が待っていたかもしれないと思うと非常に惜しいモデルである。
3)スズキ・エスクード
1988年のまだクロスオーバーSUVという言葉もなかった時代に、「ライトクロカン」という乗用車感覚で乗れるRV車として登場し、一躍人気車種となったエスクード。4代目となる現行モデルは、今までのラダーフレームではなく、モノコックボディを持つモデルとして2015年に登場した。
本格的なRV車ではないが、新世代の四輪制御システムとなる「ALLGRIP」を採用し、スイフトスポーツにも採用された(チューニングは異なるが)1.4リッターダウンサイジングターボエンジンと相まって、クロスオーバーSUVながら痛快な走りを楽しむことができるモデルとなっている。
しかし、ボディサイズが先代よりも小さくなり、競合ひしめくコンパクトクロスオーバーSUVのカテゴリとなったことや、コアなファンがいたラダーフレームを廃止したこと、じつはハンガリー産の輸入車であることなどが影響したのか販売面では苦戦を強いられる結果となった。
このように、販売面では苦戦しながらも、乗ってみれば非常に素晴らしい出来となっているモデルも少なくない。もし、これらの車種が検討しているジャンルに合致するのであれば、一度試乗してみてはいかがだろうか。