ハリアーにキックスなど新型モデルが続々登場! 「ミニバン」や「軽」が人気の日本市場でも「SUV」ブームに陰りが見えないワケ (2/2ページ)

世界的にヒットしている以上日本市場もSUV人気は衰えない

 では、なぜいまSUVブームなのか? 最大の理由は、メーカー各社の世界戦略における日本市場での対応だ。たとえば、トヨタ「RAV4」はアメリカで先行発売し、2019年は単独モデルで40万台を超える大ヒットとなっている。アメリカでは近年、SUVシフトが中小型セダンにまでおよび始めており、そうしたトレンドのなかで、RAV4はオフロード派へイメチェンすることで商品特性を際立たせた。

 キックスは、2016年から南米、中国、欧州、アメリカと日産の世界戦略車となったが、日本仕様および生産国であるタイ仕様でe-POWERを搭載し、ボディデザインに手を加えた。いわばビックマイナーチェンジである。

 軽や1リッターカーでは、日本専用SUVでも採算がとれるが、世界市場におけるコンパクトSUV以上になると、まずはアメリカ、中国など規模が大きい市場の声が優先される。

 ホンダも今後は、地域専用の派生車を一気に縮小するとの中期計画を公表しているように、世界のトレンドが直接的、または間接的に日本市場に影響する流れが、これからも強まることは間違いない。

 世界のトレンドがSUVであれば、日本でもSUVが流行るという図式となる。よって、当面の間、日本でのSUVブームは続きそうだ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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