制限速度を守るのは当たり前なのに「スピード落とせ」の看板はなぜ存在? どのぐらい落とすのが正解なのか (1/2ページ)

頻繁に見かける警告の看板

 郊外をドライブしていた夫婦があるカーブを通過したとき事件が起きた。

妻「ちょっとアナタ、なんでいまのカーブで減速しないの!」

夫「えっ、普通に曲がれたけど」

妻「いま『スピード落せ』って看板があったのに」

夫「法定速度は守っていたよ」

夫・妻「●×△◆……」

 じつはけっこう頻繁に見かける『スピード落せ』の看板。この看板を見たドライバーは、一体どれだけスピードを落とせばいいのだろうか? 法定速度以内ならOK? 徐行程度まで? 20%ダウン??? 基準がないので何とも言えない。

 むかし、1970年代後半から80年代初頭の少年漫画の広告に「武道の通信教育」というのがあった。写真入りのテキストを見ながら、カセットテープの号令に合わせて、突いたり蹴ったりする練習をするのだが、その号令の途中で「もっと腰を落として」という指導が入るらしい。「もっと腰を落として」といわれても、どれだけ落とせばいいのやら? という笑い話があったが、この『スピード落せ』の看板もそれに似ている!? でも非常に気になったので、警視庁交通相談コーナーに訊いてみた。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報