最新モデルに乗るならSPやGF-6をクリアしたものがオススメだ
とはいえ、タイミングチェーンは一般的なタイミングベルトに比べると、メンテナンスフリーというイメージがある。一般ドライバーの使用状況下でも、摩耗によるトラブルが発生しているのだろうか。
「現時点で、当社のお取引先さまからはタイミングチェーン摩耗によるトラブル事例は伺ったことがありません。しかしながらAPI:SP規格は『タイミングチェーン摩耗防止』に対応していますので、とくに直噴ターボ車などはAPI:SP規格を使用された方が良いと思います」。
結論としては、API:SPとILSAC:GF-6という新しい規格のエンジンオイルは、ダウンサイジング指向のガソリン直噴ターボの性能を引き出すためのオイルと理解することができる。
新規格エンジンオイルの特徴をまとめれば、次のようになる。
「明確に得られるメリットとしては、直噴ターボ車において発生しているLSPIとチェーン摩耗を確実に防止できる点です」。
現在の直噴ターボの多くがダウンサイジングターボであり、その主たる狙いが燃費性能向上であることを考えると、省燃費志向のユーザーが選ぶのであれば、最新のAPI:SP、ILSAC:GF-6規格を満たしたエンジンオイルを選ぶことは、2020年の常識となりそうだ。なお、日本サン石油でも、SUNOCOブランド製品の新規格製品発売に向け準備が進行しているとのことだ。
協力 日本サン石油