もうひとつのアイコンであるロゴはプロペラがモチーフと言われる
BMWでもうひとつ特徴として語られてきたのが、青と白を染め分けた丸いロゴだ。BMWの前身とされ1913年に創業した航空機エンジンの開発と製造をしていたラップ(RAPP)社を原点とすることから、プロペラ機の羽が回転する様子を表したロゴだと伝えられてきた。しかし、その伝説は正式なものではなく、ある種の都市伝説的な言い伝えであるという。
1917年のBMW創業時のロゴは、ラップ社のロゴを流用しており、その縁取りとして丸いリングで囲っていた。そして29年に使われた広告写真で、プロペラ機の回転する羽の写真にBMWの文字がはめ込まれ、まさに現在のロゴのような表現がなされたことから、ロゴの原点はプロペラが回転する様子を表現したものと言われるようになったのではないかとされる。
ちなみに、丸い縁取りの中に交互に並ぶ青と白の色分けは、BMWのBの下が青、Wの下が白の配置であり、青はドイツ語でBlau、白はWeissのスペルで、2色の頭文字のうえにBMWのBとWの文字がうまく配置されている。また、BMW本社があるミュンヘン市が所属するバイエルン州の州旗は、上が白で下が青の配色でもある。