車検切れのクルマを仮ナンバーで普通に走らせる事例が多発
細かい規定があるのには理由があって、じつは仮ナンバー、ディーラーナンバーどちらも、以前いろいろと問題があったため。
仮ナンバーは車検、登録のためにしか使えないのだが、イベントやツーリングへの参加という、本来の目的とは異なる使用例が見られ、さらには返却しない例も多かった。とくに旧車イベントでは、仮ナンバーを付けたクルマはよく見かけたもので、当然車検を受けていないから、違法改造も多かった。ちなみに現在はイベントへの参加条件に仮ナンバー不可などが入れられて、対策は進んでいる。
ディーラーナンバーも目的外に使われることがあったり、自動車メーカーが公道テストに使用して問題にもなったりした。そのため、現在では許可は厳しくなり、取り締りも厳しくされている。本来の目的で、しかも最小限の運行に使用すれば問題はないが、チェックされるわけではないので、悪用も増えがちだ。
ちなみに2輪車も250cc超えは車検があるので、4輪同様だが、それより小さい排気量については試乗用標識というものが用意されている。こちらの形式はバラバラで赤い斜線に試乗用と入っていたり、試だけや商品など、表記はかなり異なる。また、オートバイ専門店の店頭を見て気がついた方もいるかもしれないが、ずっとつけっぱなしの車両があったりする。クルマ用からすると、「返却しないのはダメじゃないの?」と思うが、こちらは借りた年の年度末までは有効なので、問題はないのだ。