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クルマのブレーキから火や煙が出た! そもそもブレーキは燃えても大丈夫なのか? (2/2ページ)

クルマのブレーキから火や煙が出た! そもそもブレーキは燃えても大丈夫なのか?

煙が出てきたら一度クルマを停めブレーキを冷ますべき

 クルマのディスクブレーキは、回転するローターをパッドで挟み込み、その摩擦によってクルマの運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減速させるシステム。

 普段の街乗りでもローター温度は100~150度になり、山道の下り坂では300度、長い下り坂が続いたりすると500度以上、ハードなブレーキが続くサーキットでは700度以上になることもある。また、100km/hから急ブレーキをかけると、0℃の水2リットルが3秒で100℃に沸騰するほどの熱が放出されるともいわれている。

 だからこそ、高性能なスポーツカーには、大径ローターとビッグキャリパー、そして耐フェード性の高いスポーツパッドが用意され、受け止める熱容量を増やしているわけだが、標準的な乗用車のノーマルブレーキ(パッド)の場合、ローター温度が300~350度ぐらいになると、パッドに含まれるレジン(有機物)が熱で分解し、ガスを発生するようになる。

 このガスがパッドとローターの間に膜を作り、摩擦係数が極端に低下してしまうことをフェード現象というのだが、このフェードがはじまるとガス=煙が出る。この煙が出てきたら、走行をし続けるのは危険。速やかに停車し、パッドとローターを冷ましてから走行を再開するようにしよう。

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