両方を備えたエンジンを積むクルマも存在した
一方、ターボチャージャーは、排気ガスの勢いが弱い、低回転域のレスポンスは苦手とされてきた。その代わり高回転の伸びはよく、大パワーを得るのには適していた。
だったら、両者を組み合わせれば、と考えるのはもっともで、国内では1989年に日産からマーチスーパーターボがデビューしている(R32GT-Rの登場と同じ年)。
またVWやアウディ、ボルボなども、ツインチャージャーによるダウンサイジングを目指した時期があったが、二種類の過給器を用意するのは、空間的にも、熱的にも、コスト的にも重量的にも苦しく、ターボチャージャーの高効率化が進み、ターボラグを解消できるようになったこともあり、ハイパワー車から経済的なダウンサイジングターボまで、過給器といえばターボがメインというのが現状だ。
ただし、モーターを使った電動式スーパーチャージャーなども注目されているので、もしかするとこの先、スーパーチャージャーの反撃が待っているかもしれない。