すべての部品を復活できない事情がメーカーにもある
じつは現在再販されているパーツは、クルマを構成する部品のすべてというわけではなく、一部に過ぎない。メーカーとしても需要が高いものから再生産をしているというが、当時の生産工場が廃業していたり、素材が現在では使用できないものだったりとひと筋縄ではいかない部分もあり、多くのユーザーが求めているものが必ずしも再生産されているわけではないようだ。
とはいえ、それまでは新品を手に入れることができず、時として中古品に新品以上の金額を払っていたユーザーによってはありがたいことには変わりはない。メーカーもユーザーの声に耳を傾けて、次に再販するパーツを検討してくれているようだ。
しかし、メーカーとしてもあくまで業務の一環として再生産をしているため、あまりにマイナーな車種の部品が再生産されることはないだろう。とあるメーカー関係者も「ギリギリ利益が出るかどうかというレベル」だというから、今後も部品の再生産を望むのであれば“買って応援”するのがベストなのかもしれない。