「あるといいけど、なくても困らないクルマ」なんて発言も
マークIIなどのサルーン系があるので、スペシャリティカー=デートカーとは必ずしもならないが、シルビア、プレリュード、ソアラなどのクーペ系はスペシャリティカーに当てはまる。そのほか、当時スペシャリティカーと呼ばれたのは、スバルのSVXやマツダのユーノスコスモなどで、トヨタのスープラの70系をそう呼ぶ人もいた。
という解説でなんなくだがわかってもらえただろうか? あくまでもなんとなくだが。デートカーは要は女子大生受けがいいクルマというイメージだったので、比較的わかりやすかった。そもそも当時ですら、スペシャリティカーについての定義は曖昧で、自動車雑誌の企画でも「スペシャリティカーとはなんぞや?」的な企画があったほど。
ある自動車評論家が当時「あるといいけど、なくても困らないクルマ」と言っていたのは今でも覚えているが、言い得て妙であり、スペシャリティカーというものはなにかをうまく表しているように思われる。