寝た子を起こした瞬間にトラブルだらけの可能性も
もちろん購入するときには、ある程度の消耗品などは交換してくれるだろうが、内部パーツなど細部までチェックするのはなかなか難しいため、走らせ出した途端にあちこちからトラブルが出ることも少なくない。保証付きで販売されていればまだいいが、旧車ともなると部品の確保も一筋縄ではいかないことが多く、保証付きの個体はほとんどないハズ。そうなると、安くはない金額で購入した低走行の車両も、あっという間に不動のオブジェと化してしまうというわけだ。
一方、常識的な距離を重ねてきた個体はそれなりに内外装にヤレは認められても、機関部品は定期的にメンテナンスされてきたものが多く、比較的すんなり乗り続けることができることが多い。
それだけに“寝た子を起こす”というのはなかなかリスキーなことということができるが、それでも極上の個体を手にしたいという気持ちがあるのであれば、購入を止めるつもりはまったくない。ぜひ、世界で一番程度の良い個体を目指していただきたいところだ。