投石に投卵! いまだに横行する他県ナンバー狩りには「仕事アピール」も自衛手段のひとつ (2/2ページ)

越境の際はリスクを理解し自衛すべき

 Aさんは会社支給の業務用ジャンパーを着ていたので、3人組も仕事での来県と判断して他県ナンバー狩りをやめたようである。Aさんによると、他県の出先で聞いたところでは、いまだに他県ナンバー車へ卵を投げつけたり、走行中の車両、また歩道橋からの投石など、他県ナンバー狩り行為は後を絶たないとのことであった。「『他県からきて、地元に新型コロナウイルスをまき散らされるのではないか』という不安があるのはわかりますが、他県ナンバー狩りが肯定される理由にはなりません」(A氏)。

 自家用車を使って仕事で県境を超えるひとのなかには、車体にテープを貼り、そのテープにマジックによる手書きで会社名や、「仕事で来県しています」といったメッセージを書いたりして自衛しているケースが多いとのこと。行政当局も「とりあえず目立つようにアピールして欲しい」とするしか、他県ナンバー狩りへの対策がないのが現状のようだ。

 他県への不要不急の移動については自粛要請、つまり“お願いベース”なので、法的拘束力はない。「自分ぐらいだけならいいよね」などと軽い気持ちで、観光目的などで県をまたいで移動しようとするひともいるかもしれないが、他県ナンバー狩りに遭遇するリスクがいまだに高い事だけはくれぐれも覚悟しておいて欲しい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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