「ガスケット抜け」が起こるケースも
クルマの消耗部品のひとつに、ガスケットというのがある。ガスケットとは、部品と部品の接続部の間に挟んでボルト等で固定し、接続部の隙間を塞ぐことで、気密性や液密性を保たせるためのシール材のこと。
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間のヘッドガスケットをはじめ、インテークマニホールドのインマニガスケット、サージタンクのガスケット、エキマニのガスケット、触媒、マフラーのガスケットなどと、いろいろなところに挟まっている。
似たようなパーツにパッキンがあるが、パッキンは駆動部分・運動部分に使用するシール材で、ガスケットは動かないところに使われる固定用のシール材という違いがある。
ガスケットは継ぎ目の部分で挟まれて、わずかに変形(潰れる)することで気密性、液密性を確保するので、基本的に再利用は不可。そして、高温に晒され圧力がかかる部分なので、長期間使っているとガスケットの一部が破れ、吸気や排気、オイルや冷却水が漏れることがある。これを「ガスケット抜け」という。