どのタイヤが駆動しているかは判断しにくい
少しわかりやすくなったが、どこが駆動するかとなるとこれはひと目ではわからないことがある。ちなみに軸数でスペックを表すことがあるが、これは軸の数なので、乗用車は2軸。3軸だと、フロント1軸、リヤ2軸だったりするが、フロントが2軸の場合もあるので、見ただけで完全に判断できるわけではないから、これまたすっきりしない。
トラックで難しいのは、たとえば後ろが4つの場合、つまり2軸の場合、一番後ろが駆動するとは限らないということ。後ろからふたつ目の車輪が駆動することもある。また後輪が全輪駆動という場合もあって、たとえば後ろが2軸のダンプカーだと力強さを得るために、4輪が駆動するものもある。この場合は6×4となるが、デフが2つ必要になるのでツーデフと呼んだりもする。1軸だけ駆動の場合はワンデフだ。さらに前2軸で、軸の距離が用途で違ったりする。
このように一見すると、統一してしまえば、6×4、3軸といった表記ですべて判断できるように思うが、実際はタイヤの出っ張りが荷室を押して、商用車での重要な積載性に影響があったりする。用途に合わせて形式を選ぶ必要があるので、単純に統一はできない。もちろん燃費などの走行性能も関係するが、軸の位置は回転半径に大きく影響するもので、前が2軸だと大まわりする必要が出てくるなど、それぞれに一長一短あり。
いずれにしても、車輪の数や駆動輪、軸数とその位置から大型トラックや大型バスを見てみると、新鮮に感じるのでオススメだ。