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じつは品質に差はなかった! ユーザーメリットしかない「格安ガソリンスタンド」がいま淘汰されている理由 (1/2ページ)

じつは品質に差はなかった! ユーザーメリットしかない「格安ガソリンスタンド」がいま淘汰されている理由

この記事をまとめると

■プライベートブランド的な格安のガソリンスタンドが最近減っている

■じつは大手でも格安でもガソリンの品質に基本的な差はない

■減少した理由は大手元売りの経営統合にある


格安でもガソリンの品質は劣らない

 ガソリンスタンドでの販売価格は、ブランドや場所によって大きく異なるものだが、なかでも明らかに低価格で提供している、いわゆる格安スタンドと呼ばれているお店もある。

 むかしは粗悪ガソリンや不正軽油といった心配もあったが、それは過去の話。いまやガソリンの品質は、しっかりと規格化されており、とくにレギュラーガソリンであれば、格安スタンドであってもENEOSや出光といった元売りブランドとまったく同じものが販売されている。

 なぜ同じガソリンが安くなるのかといえば、そもそもは石油精製の仕組みによっている部分がある。製油所では原油を熱で精製することで燃料になる部分、化学製品の材料になる部分などにわけているが、たとえば軽油を多めにしてガソリンを少なめにするといったコントロールはできない。

 石油精製には、「連産品」といってガソリン、灯油、軽油、重油などが「同時」に「一定の割合」で生産されるという特性がある。そのため特定の石油製品だけを増産することは、ほぼ不可能といえる。

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