悪路がイケるのに街も高速も得意！ヨコハママジックを感じるSUV用タイヤ実力に脱帽

未舗装路であっても確かなグリップ力と安心感は変わらず

　スカッと晴れた空に導かれて、向かったのは雄大な自然が待ち受ける埼玉県の秩父。関越道に入ると、RAV4はハイブリッドのモリモリとした加速で快調に流れにのっていきます。そこでまず驚いたのは「静かだね〜」ということ。とくに風が強い日でもなかったのに、ロードノイズよりも風切り音のほうが大きいくらいなのです。

　かといって、シーンと静まりかえっているわけではなく、耳障りに感じる周波をうまく抑えながら、路面状況がなんとなくわかるくらいには手応えと音が伝わってくるという、ドライバーにとっていちばん安心できる静かさ。タイヤの接地感もヘビーすぎず、でも頼りない感じでもなく、ハンドルを切ればスッと素直に向きを変えてくれる感覚です。

　これはワイド＆フラットな接地を実現すべく、新開発された新マウントプロファイルと、新形状のリブブロックの恩恵でしょう。「GEOLANDAR CV G058」の接地形状のデータを見てみると、接地圧が1カ所に集中するのではなく、路面に接する面全体に均一にかかっていることがわかります。しかも、ショルダーとセカンドリブでは、各リブのトレッド部を丸い形状にして接地圧を最適に。それによって、ドライバーに安心感を与え、乗り心地の良さも叶えつつ、耐摩耗性やトラクション性もアップしています。

　そして静粛性の高さは、専用に開発された新パターンによるもの。細かく複雑なサイプがエッジ成分を増やして、ウエット性能の向上とともに高い静粛性も確保しているのです。

　そうこうするうちに、車窓にはだんだんと緑が濃く深くなり、秩父のキャンプ場へ到着。エントランスからすぐに路面は硬めの土に変わりましたが、まったく気を使うことはありません。ハンドル操作もアクセル・ブレーキ操作も、いつもどおり。ゴロゴロとした小石が多くなって、草が覆っているようなスペースも増えてきますが、安定感も乗り心地も健在です。

　木漏れ日が涼しげな雰囲気を作るなか、テーブルとイスを広げてちょっとブレイクタイム。座ると、ちょうど目線の先にここまで連れてきてくれた「GEOLANDAR CV G058」もひと休みしています。タイヤのショルダーにある太い横溝や、2Dと3Dを組み合わせた細かなサイプ、左右2本の溝に配したジグザグなパターンなどを見ていると、少しくらいの雪ならなんてことないだろうなという印象。

　もちろんスタッドレスタイヤと同じようにはいかなくても、こうして都心から山に来たら不意の雪に見舞われたとか、朝降ってお昼には溶けるくらいの都心の雪だったりとか、そうした「ちょっとスノー性能が欲しい」ときには頼もしいだろうな、なんて思ったのでした。

　さて、せっかく川が流れるキャンプ場に来たのだから、河原にも降りてみることに。岩場というにはちょっと小さめの岩ですが、見ているのと走ってみるのとでは大違い。まるで足の裏に岩を感じているように、ゴツッとしたりムニュッとしたり、いろんな感覚が伝わってきて、亀のごとくゆっくり進んでも新鮮な面白さ。これが通常のオンロードタイヤだったら、バーストしたらどうしようという不安があってトライするのは厳しいところですが、やっぱりこれぞM＋S規格の「GEOLANDAR CV G058」ならでは。もう大船に乗った気持ちで、安心して楽しめます。すっかりリフレッシュして、「来てよかった！」と大満足のドライブになりました。

　帰り道は、じっくりと後席に座って乗り心地や静粛性を試してみましたが、前席で感じた快適性とほとんど同じというのがすごい。強いて挙げれば、山道のカーブでちょっと身体がズリズリと揺れるかな、くらいで、それだって気にならない人のほうが多い程度だと思います。

　市街地や高速道路の快適性と、オフロードや雪道での頼もしさ。どちらも手に入れた「GEOLANDAR CV G058」は、今よりもっとアクティブな休日を楽しみたい、でも日常の運転しやすさや乗り心地は犠牲にしたくない、そんな人にぴったりのオールラウンドタイヤです。

装着タイヤ：GEOLANDAR CV G058（ジオランダー・シーブイジーゼロゴーハチ）
テスト車装着サイズ：225/65R17 102H（トヨタRAV4）
【詳しくはこちら】
問い合わせ：横浜ゴム株式会社　TEL：0120･667･520　受付時間：平日（月～金）9:00～17:00
https://www.y-yokohama.com/product/tire/geolandar_cv_g058/