カーシェアリングやEVの普及でさらに重要性が増す!
今後は、自動運転の導入や、人工知能の積極的利用などが進むにしたがい、コンピュータとのやりとりが、間違いなく、素早くできるかどうかなどが重要性を高めてくるだろう。たとえば音声入力をする際に、コンピュータが運転者など乗員の言葉を間違いなく理解できるか、そのうえで人が望む最適な情報を提供できるかが問われ、それらは機能を実現させるための技術(部品の性能など)のほかに、ソフトウェア(プログラム)の普遍性(適応能力)が求められる。
また、クルマだけでなく、カーシェアリングなど共同利用する際には、クルマの空き情報などが素早く検索でき、使いたい場所の最寄りに空いているクルマがあるかどうかなどの便利さも消費者に求められるようになる。そうなると、自動車メーカーだけでなく、クルマを使ってサービス業を行う業種にも、提供するサービスと利用者との間のインターフェイスがカギを握るようになり、使い勝手がよくないサービスは商売として成り立たなくなる。
電気自動車(EV)が普及すれば、充電設備の空き情報なども不可欠になってくるだろう。これもEVを使う上での大切なインターフェイスだ。
クルマも、それを使うサービスも、インターフェイスがよければクルマを今より有効活用できるようになり、それは消費者にとって好ましいばかりでなく、エネルギーや社会基盤を有効に活用できる社会が拓け、省エネルギーや渋滞の緩和などにつながり、環境(地球や自然だけでなく社会生活)を改善することにも役立つことになる。