輸出できないことで国内で在庫が飽和状態に
緊急事態宣言が解除されるなど、徐々に日常を取り戻しつつあるが、まだまだ油断できない新型コロナウイルスによる影響。その影響は当然、自動車業界にも吹き荒れている。
先行きの見えない不安感から、不要不急の出費は控えるようになっており、4月の新車の販売台数は前年同月比28.6%減と大きく減少していることからも明らかだ。
そして、当然その影響は中古車にも響いており、一部の人気車種を除いて相場価格も下落しているというのだ。これはもちろん、前述のように消費自体が冷え込んでいるのも理由のひとつであるが、もうひとつ大きな理由が、中古車の輸出がストップしてしまっていたことにあるようだ。
今回のコロナ禍の影響で輸出先の国の多くで国境閉鎖や入港制限、保税区の停止などがあって、輸出したくても輸出できず、日本でだぶついているのである。