自動車用はカンタンに清掃できないのがネックだ
カーエアコンでは冷気を作るフィンの部分をエパポレーターと呼ぶが、エアコンの場合、除湿をするので車内で取れた水分がここに溜まり、汚れやゴミが腐食しやすいというのも悪臭が出やすい理由のひとつだ。
問題となるのは、家庭用と違って、クルマのエバポレーターはインパネのなかに入っているのでアクセスしにくいということ。とはいえ、ここを洗わないと悪臭のもとは除去できないため、専用の長いノズルを使って手探り、またはファイバースコープを覗いて、スプレーで液剤を注入して洗う方法が一般的だ。ディーラーでも行ってくれるサービスなので、気になる人はぜひ利用してほしいが、ひどい場合は真っ黒な汚れが流れ出てくることもある。
内部を洗浄したら抗菌剤を注入して仕上げて、さらにフィルターも新品に交換すると完璧。吹き出し口に溜まった汚れも悪臭の原因のひとつにはなるので、綿棒や割り箸に布を巻いたものなどを使って、できる限りの範囲でいいのでクリーニングしてやろう。ちなみに管理が悪いと、エアコンの空気には雑菌が含まれているという研究結果もあるので、健康のためにもできるだけクリーンにしておきたい。