ドアノブが折れてドアが開かなくかったことも!
5)プラスチックが折れる
ドアノブの中が折れてドアが開かず。ハザードのスイッチが割れて、点きっぱなし。サンバイザーを戻すときにパチンとはめようと思ったら折れたなど、樹脂部分はとにかく弱い。イタリアの芸術大学にはプラスチック造形科もあって、デザインにはこだわるものの、品質には気にしないのだろう。冒頭のクルマに対する条件と同じだ。
6)塗装が弱い
塗装の樹脂なので、上記と同じだが、普通に走っているだけで、飛んでくる小石などでバリバリ剥がれた。最近はかなりよくなっているが、コーティングのプロによれば磨いてみると強くはないとのこと。また新車なのにゴミや塗りムラがあるのはよくある話で、当人たちは「色が付いているからいいだろう」と気にもしない。
7)ブローバイが凄い
マニアックなポイントだが、新車からしばらくするとブローバイがどんどん増えてくる。イタフラ車は電気は弱いがエンジン自体は強いという意見もあるが、開けてみるとシリンダーとピストンのクリアランスはかなり大きくて、ブローバイが増えるのも仕方がないというのが正直なところ。
8)整備性が極悪
一時のホンダ車も悪いと言われていたが、ラテン車はさらに極悪なことも。たとえばエンジンの下を通っている1本のボルトを外すのに、エンジンを吊らないとダメだったりする。どうやっても仕方がないというならあきらめるが、もともと右から入れてあるのを左からにしてくれていれば、吊らなくても外せるじゃん! と気がついてガックリくることも。
以上、キリがないのでこのあたりで。筆者も含めてディープなクルマ好きにとっては愛着が湧くのだが、デザインや走りだけで買ったフツーの人にとってはたまったものではないだろう。実際、一時期はそのすぐれたデザインセンスけっこう売れ、かなり見かけたのだが、最近はそのころの旧車をあまり見かけなくなったというのもイタリア車、フランス車の特徴。一般的なオーナーは耐えきれずに手放したのだろう。