自動車税にうんざりしたなら小排気量化! ダウンサイジングしても不満のないパワフル現行車7選 (2/2ページ)

”速さ”対”自動車税コスト”という点で世界最強のサソリ2台!

5)VWゴルフ TSIハイライン

 輸入車のダウンサイジングターボエンジン搭載車の定番、というか、世界のベンチマークがVWゴルフ(7)に搭載されるパワーユニットだ。ベースグレードの1.2リッターターボやハイパフォーマンスグレードの2リッターターボが用意されるなかで、その中間グレードというべき狙い目のTSIハイラインは、1394cc+ターボで140馬力、25.5kg-mのパワーとトルクを発揮。

 それだけを見ると平凡なスペックのように思えるが、走れば誰もが驚く低回転からいかんなく発揮される図太いトルク、スムースなエンジンフィールによって、ドライブモードにかかわらず、2リッター級以上の質の高い速さを実感させてくれるのだ。そう、25.5kg-mの最大トルクは2.5リッターNAエンジンに匹敵するのである。もちろん自動車税は1.4リッターゆえ、1リッター超え1.5リッター以下の3万500円で済むからうれしい。

6)アバルト595コンペティツィオーネ

 続いて紹介するのは、ダウンサイジングターボエンジンの究極と言える、イタリアからやってきたサソリたちである。アバルト595コンペティツィオーネはハイチューンの1368ccターボで180馬力、23.5kg-mというスペックの持ち主。コンパクトで軽量なボディもあって、それこそいい意味で暴力的ともいえるパフォーマンスを見せつけてくれるのだ。

 パワーウェイトレシオは6.2kg/馬力。0〜100km/h加速が6.7secの超俊足なのだから、小さなスポーツカーそのもの。ただし、ミニマムなボディサイズながら、価格は383万円~400万円と、イタリアのコンパクトカーのなかでも特別な存在感を放つスペシャルなアバルトならではだが。

7)アバルト124スパイダー

 もう1台は、マツダ・ロードスターの兄弟車でもある、イタリア車のアバルト124スパイダーだ。こちらもダウンサイジングユニットのロードスターとは別物になるアバルトチューンの1368ccのターボエンジンを搭載し、170馬力、25.5kg-mのハイパフォーマンスを発揮。価格は400万円オーバーだが パワーウェイトレシオ6.2kg/馬力、0〜100km/h加速6.8secという俊足ぶりをオープンエアーとともに爽快に味わえる、サソリの血が沸騰するリアルオープンスポーツだ。

 アバルト595コンペティツィオーネもそうだが、ハイパフォーマンスカーにして、自動車税は1リッター超え1.5リッター以下の3万500円なのだから、”速さ”対”自動車税コスト”という点では、世界最強の2台かもしれない。ただし、124スパイダーは2020年モデル(2019年生産分)で生産終了との情報もあるから、自動車税3万500円で乗れるイタリアのサソリ、本格オープンスポーツを手に入れたいなら急いだほうがいい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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