特別なグレードや仕様を表すものには使用されているが……
一昔前のクルマであれば、当たり前のように装着されていたグレードを示すエンブレム。予算の関係でお目当てのグレードに手が届かず、エンブレムチューンをしていた思い出がある人も多いのではないだろうか?
とくに1980年~90年代前半ごろの国産車はグレードだけでなく排気量や装備(DOHCやターボ、LSDに4WDなど)をアピールするエンブレム(もしくはステッカー)が多く採用され、非常ににぎやかな状態となっていた。
しかし、気づくとそういったグレードや装備を示すエンブレムやステッカーはすっかり姿を消しつつあるのにお気付きだろうか? 今ではクラウンのように古くからのユーザーがいる車種や、ハイブリッドであることを示すもの、スカイライン「400R」や、スイフト「Sports」といったスポーツグレード、あとはトヨタの「GR」や日産の「NISMO」や「AUTECH」など、スペシャルなモデルのみといったところだ。
つまり、特別なグレードや仕様を表すものには未だにエンブレムが用意される一方で、何なるグレードを示すものは省略される傾向となりつつある。