コンセプトカーの美しさをそのままにレーシングカーへ進化
マツダは、ポリフォニー・デジタルが手掛けるプレイステーション4の人気ドライビングシミュレーション「グランツーリスモSPORT」において、ゲーム内のみでしか登場しない最新バーチャルレーシングカー「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」を同社と共同開発。5月22日よりダウンロードを開始した。
近年注目を集めているデジタルモータースポーツに興味・関心がある幅広い層に向け、クルマを操る楽しさを体感してもらいつつ、マツダのファンになってほしいと考えているという。
今回登場するマシンは、2015年10月に開催された東京モーターショーにおいて発表されたMAZDA RX-VISIONをベースに、世界的に流行しているツーリングカーレースのカテゴリー「FIA GT3」に合致させた仮想レーシングカーだ。
ベースモデルのロングノーズショートデッキフォルムを生かしつつ、さらにワイドトレッド化。フロントミッドシップ+トランスアクスル後輪駆動により、前後重量配分は48:52と理想的な数値を実現している。
搭載するエンジンは、9000回転で最大出力570馬力を発生する「SKYACTIV-R」4ローター・ロータリーエンジン。最大トルクは540N・m/7500rpmとなっている。このマシンのデザインを担当したマツダ株式会社デザイン本部アドバンスデザインステジオの岩尾典史さんは、「もっとも美しいコンセプトカーとして評されたMAZDA RX-VISIONをベースに、世界一美しく速いGT3レースカーを目指してデザインしました。とくに外観は無駄を排除し、機能的な美しさを追求しています」
「初期段階から貫いたのは、すべてのマツダ車に共通する“人間中心”という開発思想。デザイン本部には担当役員をはじめグランツーリスモシリーズやモータースポーツに精通した人が多く、レース中の挙動や操作系についてアドバイスをもらいながら、実際のコースを走行する姿をイメージしてデザイン作業を進めました。造形美とレーシングカーの機能性を両立させ、レギュレーションを満たすのは針に糸を通すような作業でした」とコメントしている。
このMAZDA RX-VISION GT3 CONCEPTのローンチを記念し、タイムアタック大会やSNSと連動しオリジナルのカラーリングデザインを競うコンテストも開催される。創立100周年という記念すべき年に誕生したこのモデル、ぜひとも実車がリアルサーキットを走行するシーンを見てみたいものだ。
「マツダ デジタルモータースポーツ」ウェブサイト(オンラインイベントの案内を含む)
https://www.mazda.com/ja/innovation/digital-motor-sport