運転技術を学ぶならFRやミッドシップがオススメ
現代において「運転免許を取ったら、運転技術向上に向いたクルマを買いたい」という考える人がどのくらいいるかはともかくとして、それは素晴らしい目的、目標である。今回はそんな人に向けた予算100万円で買える中古車を、駆動方式別にピックアップしてみよう。
※条件はこういったクルマなので壊れる要素が少ないNAの2WD車、代表的な消耗品であるタイヤがそれほど高くない16インチまでとする。
1)マツダ・ロードスター(2代目、3代目モデル)
運転の練習に使うクルマを駆動方式だけで決めてしまうというのは狭い考えにも感じるが、それでも「アクセルオンでアンダーステアでもオーバーステアになる」という特性をもつFRレイアウトのクルマは、学べることも増えるという意味ではやはり魅力的だ。
運転の練習に向いたFR車といえば実用性の難は否めないにせよ、やはりマツダ・ロードスターは鉄板だ。予算100万円でロードスターとなると買えるのは3代目モデルまでとなるが、価格とコンディションとの折り合いを考えると2代目モデルか、2リッターエンジンでパワーがあるぶんドリフトなどがしやすく年式も新しくなる3代目モデルが現実的なところだろう。
また3代目モデルではパーティーレースというナンバー付き車によるワンメイクレースのベース車となるNR-Aというグレードも少数ながら流通している。NR-Aは競技ベースといってもエアコンもつくなど普段使いにもまったく問題なく、そのなかでもデキ車と呼ばれるロールバーに代表されるレース参戦に必要な装備がついた物件が予算100万円で流通することがマレにある。中古車のコンディションによってはこういった物件で「レースという競技で自分の腕を試す、磨く」という手もある。
2)トヨタMR-S
運転技術を磨きたいなら、FR車より難しいところが多々あるミッドシップに乗るというのも価値は大きい。ミッドシップの選択肢は少ないが、予算100万円ならMR-Sが現実的だ。MR-Sは車内に荷物置き場があるだけで実用性は皆無だが、ミッドシップながら穏やかな性格のクルマなので、ビギナーでも危ない目に遭うことなくミッドシップの運転技術が磨けるだろう。
またMR-Sのエンジンは、官能性能には欠けるウィッシュなどに搭載された普通の1.8リッターNAだが、その代わりにMR-Sが非常に軽量なこともあり動力性能は十分、燃費は抜群というのも嬉しいところだ。