兄弟車で型式が同じだとより難解になることも……
例えば、前述のスカイラインであれば、「スカイライン」といっただけでは初代から現行型まで13世代にも上るスカイラインのどの世代を指しているのか判別できない。しかし「V37」ということで、現行モデルであることがすぐに判別できるというわけだ。
さらに、「RV37」と言えば3リッターターボだし、「HV37」と言えばハイブリッドモデル、「HNV37」と言えばハイブリッドの4WDモデルだとわかるのである。
もちろんこれらは会話の相手にもある程度の知識があることが前提となるが、クルマ好き同士で会話をするときに余計なやり取りをしなくても、相手の話す車種をある程度絞り込むことができることができるのだ。
ただ、型式だけでは車種やグレードが絞り込めないモデルも存在する。例えば100系のマークII、チェイサー、クレスタの3兄弟については、2.5リッターの1JZ型エンジンを搭載しているモデルはすべて「JZX100」となるため、ターボエンジンを搭載した100系のチェイサーを指す場合は「100チェのツアラーV」というような謎の文字列になることも多々ある。この辺りはある程度勉強が必要になるかもしれないが、マニアックな話をする第一歩とも言えるので、ぜひマスターしたもらいたいものだ。